チャレンジ分野:起業したい・農林水産分野で活躍したい


農家の長男だった夫と結婚したこと。もともと自然が大好きな東京人だったけど、
たまたま庄内に住むことになって、実際に来てみたら地域文化の質が高く「いいところに来たなあ」と感じた。
この土地の空気や自然、風景、人、まさに宝の山。そのとき直感的に、漠然とではあるが「何か自分の生き方と結び付られないか」と思った。
自分自身、宝の山に囲まれて農業を学び実践していることに喜びを
感じていたが、意外と地元の人たちはその「すばらしさ」に気付いて
いないと思った。だから、もっと「すばらしさ」を伝えたいと思った。
その第1歩として始めたのが、農場レストランというスタイル。
自家農園で栽培している有機野菜や合鴨農法によるお米などを直接
消費者の方へ届けたいと個人経営の直売所から始め、半年後には農場
レストランをオープンさせた。
レストラン名は「穂波街道」。庄内に来てから20年近く経過して
いたが、この地で見た「稲穂の波がゆれる風景」がいつの間にか深く
心に刻まれていて、それが自分にとっての原点という意味を込めた。
当時はまだ誰も実践していない新分野へのチャレンジであったため
苦労することが多かったが、「問題」は「神様から与えられたもの」と
前向きに捉え、常に先へ先へと進んできた。また、色々な人との出会い
から多くを学んだし、仲間の存在も大きかった。
イタリアのナポリをイメージした、白を基調とした店内
敷地内の農場で栽培している食材を使い、本場イタリアのナポリで修行してきた息子さんが作る窯焼き本格ピッツァ
平成19年11月に農場レストラン「穂波街道」がナポリピッツァ のお店「緑のイスキア」としてリニューアル。これまでどおり 自家栽培の食材を使った料理はもちろん、新たにお米の粉を使った シフォンケーキなどの加工品も提供していく。
これまでは、自分の「夢」の具現化のために走り抜けてきた。これからは、レストランを拠点としたこのエリア=「農空間 穂波街道」を1つの事業体と捉え、きちんと経営していく。「楽しみ」から「ビジネス」へということ。
また、将来的には「福祉」に取り組みたい。障がいのある方もない方も共に自然や農業に触れることができる環境を創っていきたい。
誰もがその人らしい「すごく良いところ」を持っている。なかなか自分では気付かなくても、多くの人との出会いの中で気付かせてくれる。私自身の活動は、県民の1人として私に与えられた「役割」のようなものだと思っている。
県民1人ひとりが自分なりの「1人1役」を見つけてそれを担っていければ、山形県はもっと元気に、もっと魅力的になる。
(平成20年3月取材)
■穂波街道 農場レストラン 緑のイスキア
〒997-0161 山形県鶴岡市羽黒町押口字川端37-7
TEL: 0235-23-0330 FAX: 0235-23-0321